NY生活

NYでのコロナワクチン接種についての色々【「制限解除」は英語で?】

先日、日本にいる母と電話していて「最近コロナワクチンを接種できた!」とのこと。母は高齢なので、今まで順番が回って来なかったことにヤキモキしていたのですが、やっと接種することができて本人もホッとしているようです。

一方、母の周りにはワクチンにまだ懐疑的だったりして、未だに摂取を拒否する人も少なくないとのこと。アメリカにもワクチン反対派“Anti-Vaxxer”という人が少数ながら時々います。皆さんはどちら派ですか?

ワクチン接種の現状を通して、ニューヨークという街について改めて考えてみたいと思います。

ニューヨークのワクチン事情

ニューヨークでは今年に入ったぐらいから、エッセンシャルワーカーを中心に各地のドラッグストアやクリニックなどでワクチンを摂取できるようになり、すぐに予約なしでも誰でも(一定年齢以上、現在はファイザーで12歳以上)簡単に摂取できるようになりました。かなり急速に摂取率が高まったと思います。

日本とアメリカなど、日本と他国との比較がよくされていますが、一言にアメリカといっても国内でも摂取率には大きな差があるようで、ニューヨークやカリフォルニアなどの“Blue States”と呼ばれる民主党の強い州では高いワクチン摂取率が、一方中西部や南部など共和党の強い保守的な地域“Red States”では低い摂取率が見られます。

先週のニューヨークタイムズの記事によると、ニューヨークなどの都市部や郊外では大人で72%、中西部などの田舎では52%の摂取率とのことなので、かなり差がありますね。

支持政党によって摂取率が変わってくるというのも面白いデータです。マーケティングじゃないですが、政府の持っていきかた次第で州民の考えや行動がガラッと変わるということになると、リーダーシップが強く反映されている反面、怖いというか、懐疑的にならざるを得ないですね。

「ニューヨーカー」というブランド

予約なしでワクチンが打てるバスが街中に

確かにニューヨークにいると、我先に!…とまではいかなくても、摂取できるタイミングが来たらすぐに打つ!というのが一般的なムードでした。予約なしで受けられる場所でも混雑なしの超スムーズ摂取。ストリートにも一定の場所とスケジュールでワクチンバスが停車していて「あ、ランチ行く前にワクチン打っとこう!」というノリで摂取できたりします。

テレビやネットのC Mでも、クールな中高年がマスクなしで雑談(N Yではワクチン摂取を完了すれば基本的にマスクは不要)。ワクチンを打たないことが、時代遅れでイケてないといったイメージさえ与えていたような気がします。とにかく「ニューヨーカーとは」という定義付けをしてイメージをアピールするのが上手いです。もう「ニューヨーカー」というブランドですね。その甲斐あっての高摂取率なのでしょう。

「ついにマスクなしで歩ける!」ニューヨークの現在

パンデミックが始まって最初に感じたことは、ニューヨーカーって意外と素直で協調性があるということ。当初は誰も付けていなかったマスクを、クオモ知事のリーダーシップもあって、あっという間に屋内はもちろん、外でもほぼ全員マスク着用していたし、ソーシャルディスタンスもかなり守られていたほうだと思います。

もちろんそこにも政府の戦略があって、ラップミュージシャンやストリートパフォーマーなど、あまり政府の言うことを聞かなさそうな(?)イメージの層を全面的にフィーチャーして、マスク着用のC Mを作ったりして「自分自身とコミュニティを守れるかもしれないのにマスクを付けないのは逆にカッコ悪い」という、良心を超えて“生き方”にまで訴えるイメージでマスク着用を定着させました。

「N Y Tough」というコピーも至るところで出回り、タフなニューヨーカーとしての誇りや団結力を煽り、私もその流れに乗りながらも、つくづく「上手いな〜」と感心していました。

そのおかげで感染率も落ち着き、更に高いワクチン摂取率で一気に感染者数も減り、6月にはやっと「ワクチン摂取を完了した人はマスクなしで出歩いても良い」というお達しが!

もちろん学校や病院や乗り物ではマスクが必須ですが、屋外をマスクなしで歩けるだけでもだいぶ自由になりました。

私はまだお店など屋内に入るときはマスクをしますし、付けたり外したり面倒なのでそのまま付けてる人も結構います。もう慣れてしまって、マスクをしている方が落ち着くっていう感覚はあるものの、感染を恐れて緊張感を持っていた頃と比べれば、はるかに自由で軽い気持ちが戻ってきていると感じます。

店内飲食も「定員の30%以内」など厳しかった制限も全て解除。こうして街に賑わいが戻るのを見ると元気が湧いてきます。

「制限が解除された」は英語で?

ここでせっかくなので「制限が解除された」という英語表現を。

「解除」をそのまま直訳しようとすると”released” とか”cancelled”を使いたくなりますが、マスク着用などの「制限が解除された」場合は”lifted”が使われます。

“COVID-19 restrictions are lifted.”
(新型コロナに関する制限が解除された)

このように、受動態でも能動態でも自然に使われます。

また「解除」はされないが「緩和」される場合は”loose”や”relax”を使って、このように言えます。

“NY loosens COVID-19 restrictions.”
(NY州は新型コロナに関する制限を緩和)
“NY COVID-19 restrictions are relaxed. ”
(NY州の新型コロナに関する制限が緩和された)

ワクチン反対派“Anti-Vaxxer”

これだけ自由が戻ってきたのは、ひとえにワクチン摂取率70%越えという高い摂取率に伴う結果ですが、中には”Anti-Vaxxer(アンティバクサー)”と呼ばれる、ワクチン反対派の人の存在も否めません。

私の知り合いのひとりは、コロナに関わらず、もともと全般的にワクチン反対派で「子供には一切ワクチンを打たせない!」と宣言している親御さんもいます。

子供の定期検診に行くと、自動的に「はい、今日はこれとこれのワクチンを2本打ちますね」という感じで何の議論もなく普通はワクチンを摂取しますが、ワクチン反対派の人はその度に断固拒否をし、ドクターもそれを尊重するという流れです。

私は自分と考えの違う人に会うと純粋に「なぜ?」と興味が湧いて意見を聞きたくなるので、その人にも理由を聞いたところ、ワクチンを打たないのは「政治やコミュニティの犠牲になるのが嫌だから」ということでした。深刻な副作用が出たり後遺症が残ったりしたとしても、誰も責任を取ってくれない、守れるのは自分自身だけ、政府は国民個人の健康は考えていない、とのこと。一理あります。

その人自身も、新型コロナワクチンは摂取しておらず、普通に気をつけて過ごし収束を待つとのこと。でも周りの人がワクチンを摂取してくれて感染率が下がるのを、自分はリスクを取らずに待つというのはどうなのかな‥と、一瞬疑問を持ちましたが、コロナに感染するという大きなリスクを取っているわけなので、何も言いませんでした。それこそ答えの出ない議論です。

もちろんワクチンなんて強制的に打たれるべきものではないので、いろんな考えの人が共存できる社会は恵まれていると言えるのかもしれません。

NYにワクチン摂取ツアー(日本からも続々と?)

5月から、ニューヨークでは観光客もワクチンを摂取できることになり、日本からもたくさんの旅行者が観光とワクチン接種を兼ねて訪れているようです。

最初にこれを聞いた時、二つの思いがありました。まずはそこまでしないとワクチンが受けられないという日本の状況を心配する気持ち。もう一つは、ニューヨークって寛容かつ合理的だなぁという気持ち。

もし立場が逆で、日本のワクチン接種が進んでいて誰でも無料で簡単にワクチンが摂取できて、外国からたくさんのワクチンを打っていない観光客が日本のワクチン目当てで押し寄せた場合、日本国民の間では「えー来ないでー。また感染が広がるー。政府は観光客のお財布目当てで国民の健康を犠牲に。。」という声が絶対上がってくると思いませんか?

でもワクチン接種が進んでいれば、国民の間での感染拡大は最小限に抑えられるわけで、ワクチンを喉から手が出るほど打ちたい人たちの役にも立て、観光業の復興にも一役買い、お互いのためになるという手段なのかと思います。しかもニューヨーカーの間でそれほど炎上するような批判は出ていないようですし、とにかく合理的の一言に尽きます。

ちなみに私は

私はMetsのホームグラウンド、Citi Fieldで予約なしにファイザーを2本摂取しました。予約なしでも全く並ばず、スムーズに摂取してムダなく帰宅。

副作用としては

1本目:数日後に腕の摂取部分が赤く腫れる(このように患部が赤く腫れた腕を”Covid arm”と呼ぶそうです。もうちょっと違う呼び方無いのかな?)

    1週間後に2日間めまい

2本目:摂取当日から2日間、風邪のような悪寒と関節痛

どれも一般的に報告されている副作用だったので、心配せず普通に過ごし、すぐに通常の状態に戻りました。

ワクチン摂取会場の一つとなっていたCiti Field。現在は元気に試合開催中!

新型コロナウィルスに対する恐怖や新しいワクチンの副作用に対する恐怖などを抱えながら、私たちは様々な情報に翻弄されながらも自分で考えて、その中でベストだと思われる選択をしていかなければなりません。疑うことは大事ですが、コミュニティで暮らしていく以上、私はこの新型ウィルスに関しては、科学者や国のリーダーたちが最善の努力をして、ベストな選択肢を提供してくれていると信じるしかないと思っています。

それにしてもこの2年間、日本に帰国できていないので😭、時々蒸し暑い日などには日本の夏を懐かしく思います。来年こそは日本で友達と美味しいランチを食べて思い切り買い物したい!😁

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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