NY生活

色んな意味で、意外と遠かったナイアガラの瀧 − 同じニューヨーク州なのにこうも違う

随分前の話になってしまいますが、夏の終わりにカナダとアメリカの国境にある、ナイアガラの瀧に行ってきたので、書き留めておきたいと思います。

選択肢が限られるニューヨークからのWeekend Getaway

ニューヨーク市内から数日の休みを利用して出かけるとなると、普段はハドソンバレーなどのUpstateやマンハッタン寄りのニュージャージーなど、車で2時間以内ぐらいで行けるところに行ってのんびりすることになり、大体みんな同じような所に行くので道が混むのと、同じような所に何度も行くことになって飽きてくるのがたまにキズ。

今回4日間使えることになったので、ちょっと遠出してワシントンD Cか… と考えたのですが、ちょうどその頃DCではギャング間の闘争か何かで市内各所で銃撃戦というニュースが流れ、D Cはちょっとやめておこうか、ということに。

コロナ禍ということもあって、飛行機に乗るのもちょっと面倒。「そうだ、ナイアガラ行こう!」となって、ろくにルートを調べもせずに安易に出発したのですが、実際は同じ州とは思えないほど色んな違いが発見できて、面白い旅でした。

Getaway (休暇を利用した旅行)

アメリカに来るまで知らなかった単語の一つに”Getaway”があります。

もともとは「逃亡、逃避」という意味ですが「都会や日常からの逃避」ということで「休暇を利用してどこかへ行く」という意味でもごく頻繁に使われます。

Weekend getaway 週末を利用した1〜2日の短い旅行

2 week getaway 2週間の旅行

Beach getaway  ビーチでリラックスする旅行

Girlfriend getaway 女の子同士で行く旅行

などなど、他にもいろんなGetawayがあるようですが、普段の会話で「今週末Getawayするよ!」というような言い方はあまり聞かず、これはどちらかというと旅行会社の広告に使われるタイプの単語かなと思います。紹介しておいてナンですが、私はあまりこの”Getaway”という言葉が好きではなく、「逃亡」って…よほど今ある日常が苦痛なのかと余計に辛くなりませんか…(考えすぎ)😅

同じ州なのに遠い!途中休憩を挟んで9時間

G P Sによるとニューヨーク市内からナイアガラまでは車で約7時間。「え!そんなにかかるのー?同じ州なのに遠い!」我ながら本当に安易だったと思います。せいぜい4時間ぐらいかと思ってました。地図で見たらわかる通り、ニューヨーク州って広いですよね。市内からナイアガラに行く人は、途中の観光スポットに立ち寄ったり、宿泊もしたりして、道中も楽しむ人が多いみたいなのですが、私たちは現地でゆっくりしたかったので、強行に直行しました。7時間といっても途中で休憩したりご飯を食べたりして、片道9時間かかり、到着した頃には夕日も沈み、ナイアガラの滝は幻想的なグリーンのイルミネーションに照らされていました。

誰もマスクをしていない

距離的に遠いだけでなく他にも遠さを感じたのは、誰もマスクをしていなかったこと。その頃のニューヨーク市内は屋外ではマスクを外している人も半分くらいはいたとは言え、屋内では多くの人がマスクをしていたと思います。それが、ナイアガラの町ではお店でもどこでもほとんどマスクをしている人がなく、たまに見かけたとしてもそれはおそらく観光客。人の行動ってここまではっきりと周りに影響を受けるんだなぁと思いました。そういう私もナイアガラでは、不必要だと思う場所ではマスクせず、ニューヨーク市内に帰ってきたら再びマスクしましたからね。

ナイアガラ観光の醍醐味「Maid of the Mist」

「Maid of the Mist号」のボートに乗って、有り得ないぐらい限界まで滝に近づきます!乗る前にポンチョを渡されますが、かなりびしょ濡れになる覚悟を!
ナイアガラ観光の醍醐味「Maid of the Mist」

労働者のタイプが全く違う

さらに違いを実感したのはローカルの人種。ニューヨーク市内のサービス業はほとんどと言って良いほど移民で構成されていて、しかもこの業種はインド・パキスタン系、この業種はヒスパニック系、この業種はアジア系など、業種ごとに人種もほぼ分かれていたりするものなのですが、ナイアガラではそれがほぼ白人。そりゃあ移民は都会に集まってきているので、郊外で働く移民の姿が少ないのは当たり前ですよね。でも白人の青年が洗車場でゴシゴシ窓を拭いていたりするのを見ると、「見て!白人が洗車場で働いている!」となるぐらい、衝撃の光景でした。「あーマンハッタンと全然違う、遠いところに来たんだなー」と単純に実感したのでした。

ナイアガラの醍醐味2「Cave of The Wind」

「 Maid of the Mist」以上にずぶ濡れになること必至!
それでもボートと違って、自分で滝へと続く階段を登っていくので、途中で断念して遠目に滝を見ることもできます。なので高齢の方や小さなお子様連れの方でも大丈夫。
私たちは一番トップの「Hurricane Deck」というポイントまで登り、目も開けられないほどの大量の水が凄まじい風と共に襲ってくるのを体験しました。
反省点は携帯の防水カバーを持参していなかったこと。
間近からの写真が撮れませんでした><

CAVE(洞窟)をくぐる前には、オリエンテーションのお部屋に入り、ナイアガラの滝の歴史について学びます。エジソンと並ぶ天才発明家ニコラ・テスラが、ナイアガラの滝を利用した水力発電所の設置に貢献した。などなど、初めて学ぶことがたくさんありました。あの電気自動車のテスラ社の社名も、このニコラ・テスラに由来することも初めて知りました。エジソンとの対立、膨大な発明、異常な潔癖症、そして超イケメンなどいろんな逸話の残るテスラですが、もっとその人生を知りたい!と思いました。
あり得ない水と風の力を体験!「Cave of the Wind」

「Cave of the Wind」
水と風のあり得ないパワーを体験!

カスタマーサービスが違う

ニューヨーカーは基本、怒っている。デフォルトで怒っている。最初は麺食らっていたぶっきらぼうなサービスも、それこそがニューヨーク!という感じで、今でこそ全く動じなくなりましたが、やっぱりナイスなサービスに触れると嬉しくなるものです。

私たちが泊まったナイアガラのホテル「Niagara Riverside Resort」は、川沿いのひっそりしたところにあるこじんまりした、料金もそこそこなホテルで、設備などもまあ必要最低限と言ったところ。特にサービスも期待していなかったのですが、ロビーに入った瞬間からみんな笑顔でフレンドリー。夜遅くにホテルのレストランが閉まる頃に、ハーブティーのテイクアウトだけさせてもらおうと、レストランに降りていくと「キッチンは閉めてしまったけど、お茶ぐらいまだ作れるかも。ちょっと待ってて。」といって、わざわざハーブティーだけを作りにキッチンへ行き、おまけにハチミツのパックもたくさん持ってきてくれました。そして「It’s on us.(私たちの奢り=お代は結構です」と驚きの親切さ。ニューヨーク市内だったら「Sorry, we’re closed.バチン!」で終わりですよね。

自分の仕事じゃないことをわざわざお客さんのためにするなんてあり得ない!という生活圏に生きていると、ちょっとした親切に感動します。日本だったらどんなお店でも、このぐらいの気配りはしてくれるんでしょうけど、それは当たり前のことじゃないんだな〜とこれも強く実感。

川沿いのホテル。夜はまったりキャンプファイア。

Niagara Riverside Resort

考えてみれば、私が見ているアメリカの都市はニューヨークだけ。広いアメリカのほんの一部、しかも非常に特殊なニューヨーク市というこの街しか見ていなかったんだなということを改めて認識した旅でした。

帰りに立ち寄るならオンタリオ湖

ナイアガラでは滝をメインにいろんなアクティビティをあちこち体験することになり、帰りは「さあ、また9時間のドライブだ!」と、朝ホテルを出たらすぐに家路に向かいそうになりますが、それも名残惜しいところ。

そこでおすすめは、オンタリオ湖です。ナイアガラ中心部から「Fort Niagara」を目指して車を20分ほど走らせるだけで、息を呑むような景色が広がります。

しかも夏休みなのに誰もいない!たまに地元のファミリーがお散歩に通りかかるくらいで、この景色を独り占めできるのは最高です。ちょっと立ち寄るはずが、数時間ゆっくり過ごすことに。木陰で本でも読みながら、日が暮れるまでゆっくりしたい場所でした。

天気の良い日は湖の向こう側に、カナダのトロント市街のスカイラインもうっすら見ることができます。

帰りの朝に立ち寄るなら、オンタリオ湖
帰りの朝に立ち寄るなら、オンタリオ湖。

また長い道のりを経て帰路に着き、ジョージワシントンブリッジを越える頃にマンハッタンのビル群を目にすると、何故かほっとしたりして、そんな特殊な街ニューヨークもやっぱり好きだなと何故か思えるのでした。旅行ってやっぱりいいですねー!

読んでいただいてありがとうございます。
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