英語コラム

アメリカ人は本当にドアを押さえていてくれる?【相手に何かしてあげる時の英語表現】

たまに目の前でピシャリと閉められてドアに顔が思い切りブチ当たりそうになって「えーっ?」とびっくりすることがあります。そういう状況はアメリカ人の間でも「聞いて!こんなことがあったの!信じられる?」とその日の話題にしてしまうほどの衝撃的な出来事となります。

欧米では習慣的にみんなドアを押さえていてくれると言われますが、ニューヨークではどうなのか、そして親切にする側、親切にされる側の立場でどういう言葉を使い、どう振舞ったら良いのかを考えたいと思います。

ドアを押さえることが前提

ドアを閉められてびっくりするということは、基本的にはみんなドアを押さえていてくれるという前提があるからだと考えられます。車社会ではないニューヨークでは通りを歩きながら立ち並ぶお店やビルに出たり入ったりする機会も多く、さらに歩く人の数も多いので、よくある場面です。

もちろん日本でも、すぐ後ろから人が同じドアから入ろうとしているのに、しれ〜っとドアから手を放して閉めてしまうという人はさすがにいないか、余程悪意があるとしかか思えませんが、少し離れた後ろから誰かが歩いてくる場合は「押さえていてあげたいけど数秒待たないといけないし、そこまでするのもどうかなっていうか恥ずかしいし、相手も恐縮してしまうのでは‥」など、瞬時にかなりのことを迷いながらも結局手をドアからパラリと放してしまったりしますよね。 

かなり離れた場所からでも押さえていてくれる

そういった、日本では迷ってしまうような距離(2〜3メートル)ならアメリカではほぼ間違いなくドアを押さえて待っていてくれるでしょう。そして日本では迷わずドアから手を離す遠くの距離(7〜8メートルとか)」から人が来ている時でも、場合によっては押さえていてくれたりするので、そういう場合にはどんな言葉を掛け合ったらお互いが気持ち良くその瞬間を共有できるのかを考えたいと思います。

“Thank you”を言わない人

前の人がドアを押さえてくれずに鼻先でドアが閉められた場合の衝撃は相当なものですが、ドアを押さえてあげたのに”Thank you”の一言もなかった場合もその日の話題に上ります。そして話題の中で「白人?アジア人?男の人?女の人?年齢はいくつぐらい?あーやっぱりね」などなど、人種や性別、年齢などのステレオタイプによるカテゴリ分けの標的になってしまうので、是非”Thank you”だけは最低限、聞こえる声ではっきり言いたいものです。

先日もある男性が白人女性にドアを押さえていてあげたところ、その女性は”Thank you”を言わずにスーっと通り抜けました。その男性が、わざと聞こえる声で”Wow, she didn’t say anything!”と言い放っていたのが、少し離れた私にも聞こえたぐらいですから、やはりお礼の一言も無いのは衝撃の瞬間なのだと思います。(お礼を言われなかったぐらいで大声で嫌味を言うその男性の人間の小ささはさておき。)ちなみにドアを押さえてもらった状況でお礼を言わない人がたまーにいますが、その多くが若くて綺麗な女性だという私の経験は偏っていますか。。?「この私が通るのだからドアを押さえて当たり前」というように見えてしまうのは、平凡ルックスのひがみ。。?ですね。

いくら綺麗な女性でも”Thank you”の一言も無いのはマナー違反のようで、「あの人はお礼を言わなかった」「自分のことを余程特別だと思っているんだろう」という言葉をよく聞きます。ドアを押さえるのが習慣とは言え、それが当たり前みたいな態度を取られると「自分はドアマンじゃないぞ」とカチンと来るのは分かります。

相手に何かしてあげるときの英語表現

かなり離れた距離でドアを押さえて待っていてくれる人に何と言うか

遠いところからだとアメリカでもドアを押さえようか放そうか迷いどころです。その場合も、じっとドアを押さえて待っていてくれる人が結構います。こちらとしてはドアを押さえてもらっているというプレッシャーで早足で歩かなければ!と焦りますが、そんな時たいてい相手の人は、

”Take your time.”(急がなくていいですよ)

と言ってくれることが多いです。

距離のあるところからドアを押さえてもらった時は

”Thank you so much.”
“Thank you. I appreciate that.”

など「本当にありがとう」という感謝の気持ちを伝えましょう。

待ってもらってるのが忍びなくて先に行ってもらいたい場合は

”Don’t worry.” “It’s ok.” 「気にしないでください(先に行ってください)」
などと言って、最後に”Thank you”の一言を添える

といいです。いずれの場合も、何も言わないのだけは避けたいですね

ドアを開けるのが大変そうな人がいた場合

自分がそのドアを使うわけじゃ無いけど、荷物の多い人やベビーカーを押した人、またはお年寄りがドアを開けようとするのを見た場合、日本だったらどうでしょう。多分半分ぐらいの人が手助けしてあげて、後の半分の人はそう言う気持ちがあっても「大変そうだけど、まあ大丈夫そうかな」と躊躇しながら心苦しい気持ちでささっと通り過ぎてしまうのではないでしょうか。

アメリカでは、ベビーカーを押しながらドアを開けようとすると、まず間違いなく通りがかりの人がドアを開けてくれます。ちょっと離れたところを歩いていても駆け寄ってきて助けてくれる時などは、本当に有難いと思ってしまいます。基本的に子供連れに優しい社会だなと思います。

私も日本では気持ちがあっても恥ずかしさから躊躇して何もしないことが多かったのですが、助けてもらって迷惑な人などいないのだから、どんどん声をかけて手助けしてあげればよかったと思っています。

ドアを開けてあげる時には

”Let me get the door for you.”

それに対して”Thank you.”とお礼を言われたら

”Sure.” または“No problem.”

と短めに。

いろいろな場面で使える、感じの良い申し出
”Let me get 〜 for you.”

ドアを開けてあげる時の”Let me get the door for you.”で使う”Let me get 〜for you.”という表現は、相手のために何かしてあげる時にかなり便利です。

“Let me get the bag for you.”(荷物を持ちますよ。)

*知っている人同士の場合限定。知らない人だと荷物を盗られると思われる!

またLet me get 〜for you. の〜に当たる部分の単語が思いつかなくて「ああ、やりますよ(手伝いますよ)」と、即座にとりあえず手を差し伸べたい場合は

“Let me get it for you”や “Let me get that for you.”


など“it”や”that”で全ての状況をカバー。

普通に”I will get 〜for you.”ではダメなの?

“Let me get 〜” ではなく、普通に”I will get 〜for you.”ではどうなのか?ということになりますが、それでもOK。ただ、場合によっては押し付けがましい感じになってしまうこともあり、控えめに「〜しましょうか?」というニュアンスで申し出るなら”Let me 〜for you.”がぴったりきます。

getを他の動詞に変えればどんな状況でも対応

Let me talk to the boss for you. (上司に話してあげるよ。)
Let me reserve a ticket for you. (チケットを取ってあげるよ。)

NYで無言は禁物!短く、聞こえる声で、さりげなく。

ニューヨークでは、知らない人同士が何かしてあげることが日本より多いような気がします。日本でも席を譲ったりドアを開けてあげたりする習慣はありますが、それを無言でやることが多いのではないでしょうか。親切を受けた側も「あ、すみません」という感じでちょっと会釈をするだけとか。日本人同士ならそれで十分に気持ちが伝わって問題ないのですが、アメリカだと他人が急に無言で何かするとちょっと不気味な印象を与えてしまい、せっかくの親切が台無しになってしまいますので、一言でも言葉を交わすようにしたいものです。

その時のポイントとしてニューヨーク的には、「短く、聞こえる声で、さりげなく」なので、ここはさらっと言えるように口を慣らしておきたいですね。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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