NY生活

【他人同士でも「Happy Mother’s Day!」】―アメリカの「母の日」

5月に「母の日」でいい気分になっていると、すぐにやってくる「父の日」。さらにアメリカでは学校の学年末ということもあって、なかなか気が抜けない時期です。。日本では季節も良くて、GW明けの日常のスタートにはちょうどいいイベントですね。

私は日本にいた時は娘という立場から母親にお花を渡したりして感謝を伝え、アメリカに来てからは母親として「母の日」を祝ってもらう立場になりました。その立場の違いからくる「母の日」に対する感慨深さの違いはあったものの、それに紛れて「日米の母の日の祝い方の違い」という面ではあまり意識していなかったのです。

でも先日の母の日に、ある日本人のお父さんが「良い母の日を!」と日本語で言ってくれて、「あぁアメリカに住んでる日本人のお父さんだなぁ」としみじみ思いました。

日本では「母の日」は自分のお母さんに ”ありがとう” の日

「母」といえば自分の母ですよね。

よそのお母さんに「母の日ありがとう」と言ったら間違いなくドン引きされます。

アメリカではすべてのお母さんを労う日

思い浮かぶ事例を並べてみます。

🌷 お母さんたち同士で前日ぐらいから「Happy Mother’s Day!」と挨拶したり、メッセージを送り合う  (時々エンドレスになリすぎる 笑)

🌷 他のお父さんたちも挨拶代わりに「Happy Mother’s Day!」と言ってくれる。

🌷 学校の先生がクラスの保護者に温かいメッセージを送ってくれる。

🌷 お店の店員さんなど、知らない人も「Happy Mother’s Day!」と言ってくれる。(子供と一緒にいたり、母親であることが明らかな場合は特に)

🌷 子供のスポーツチームの親チャットグループで飛び交っていたのはこんなメッセージの連続。。汗

 「Happy Mother’s Day to all the bag holding, snack bringing, endless cheering, die hard team Moms!!」

  とにかく「私たちって頑張ってるよね!」と確認し合いたいのです 笑

🌷 教会の牧師様の奥様のスピーチも、ご時世を反映した包括的なものでした。英語では正確に忘れてしまいましたが、

「子供をみごもっている人、子供をみごもりたい人、子供を育てている人、子供を育てたい人、子供のお世話をしている人、独立した子供を陰ながら見守っている人、子供に教えている人、子供が好きな人、遠い国の子供達に寄付をしている人(続く)・・・この世の中のすべての「母」に「Happy Mother’s Day🌸」

こんなふうに、いろんな人から労ってもらえると、単純に認められた気持ちも高まって「いろいろあるけどこれからも頑張ろう!」と思える母たち。

他人に声をかけるなら「良い母の日を!」で決まり

でも「Happy Mother’s Day」って言いやすいですよね。特に個人的な感謝を示すわけでもなく、大げさに祝福するわけでもなく、すごくニュートラルです。これを日本語にして「母の日おめでとう」というと、「いや、別にこの日に何かを成し遂げたわけじゃないし」となるし「母の日ありがとう」は自分の子供や夫からでないと違和感のある言葉です。

そういう意味で、その日本人パパの「良い母の日を!」はベストな言葉がけだったと言えるでしょう。日本でも、自分のお母さんや奥さん以外の人にかける言葉としては「良い母の日を!」をおすすめしたいです。それからもうすぐやってくる「父の日」も同様に、会話の締めくくりは「良い父の日を!」で完璧でしょう。

ところで、こういう日に渡すカードをお店で探していると、モチーフになっているのは「母の日」は決まってお花、「父の日」はネクタイかスポーツと、いまだにステレオタイプ。どの時代もお母さんはお花のようにエレガントで優しく、お父さんは仕事ができてオフも活動的っていうのが、子供から見た理想の母親・父親像ということなのかなぁ・・・(それはそれでプレッシャーだったりして 笑)

ではでは「良い父の日を!」