本物V Sプラスチック、どっちがエコ?🎄クリスマスツリー【ちょっとだけエコに関心を持ってみる】
ニューヨークなのかアメリカなのか分かりませんが、とにかく極端な人が多い。
私の知り合いに、環境にかなり気を遣っている人がいて、彼女の家に行くとプラスチック製の消耗品はほぼゼロ。お茶の入ったティーバッグはもちろんプラスチックで個包装されたものではなく、ガーゼのような布で作られた、赤毛のアンが使うようなタイプのものでした。マフィンを持って帰ったら?と言われてうっかり「ラップある?」と聞いたら「プラスチック製品は使わないの」とあっさり。あのペラペラのラップもダメなのか。。。バターの滲み出るマフィンをペーパーナプキンでぐるぐるに巻いて、お誕生会帰りの子供のように手で持ち帰りました。
日本はゴミの仕分けに厳しくて、アメリカは適当で何でもかんでも一緒に捨てる、というイメージがありますが、実際ニューヨークではそうとも限らないんですよね。さすがにペットボトルのフタと本体を分けるとか、ラベルを剥がすとか、それを仕分けするのを担当の人が見張っているとか(日本の私の実家)、そこまでの細かさはないとはいえ、大体のアパートのゴミ置き場は、缶、ガラス、紙、燃えるゴミ、それからフードコンポスト(土に埋めて堆肥にする用の有機物)というカテゴリぐらいには分かれています。
そんな中、年が開けてクリスマスツリーを片付ける時期になると出てくるのが、
「プラスチックのツリーと本物のツリーではどっちがエコなの?」
という問題。
今までは何も考えずにプラスチックのツリーを出してきては片付けるのを何年も繰り返してきたけど、リアルのツリーのあのホリデ〜ないい香りに憧れて、本物のツリーを買ってみたい!と思っていたんです。
もちろん「クリスマスが終わったらツリーはどうなるの?」という問題は気になっていました。
よく道端にツリーがまとめて横たわっているけど、そんな姿を見ると、クリスマスまではきれいに飾ってもらって、カラフルなライトもつけてもらって、プレゼントを下に並べて、ファミリーの主役だったのに、年が明けた途端にお払い箱みたいに捨てられてるようで可哀想。それに、木をバッサバッサ切って、毎年道端に捨てていたら、環境破壊もいいところじゃない??と単純にそう思っていました。
本物のツリーの方がエコ
ざっと調べた限りでは、結論どうやら本物のツリーの方が次の理由からエコだということがわかりました。
まず前提として本物の木は気候変動と戦ってくれていて、クリスマスツリーが切り倒されても、その後にはもっと多くの木が植えられるので、実際には森林を支援していることになるとのこと。本物の木を購入することで、樹木農場の経営が維持されて、その結果、野生生物が生き残ることができる健全な森林生息地を維持できる。なるほど。
一方でプラスチックのツリーは、まず製造の時点でCO2を排出。
アメリカでは、毎シーズン約 1,000 万本の人工ツリーが購入されていて、そのうちの約 90% は中国から輸入されているので、配送時のCO2排出量が膨大。
でもやっぱり木を切ることは後ろめたい。
「森林を保護するベストな方法の 1 つは、森林を使用すること。」と言われます。家も手入れしないとダメになるように、自然も手付かずのままにしておけば良いということでもないんですね。でもそれにはお金がかかる。だったら森林のビジネスを応援しなければ、という理論に私は納得しています。
お役目を終えたクリスマスツリーはリサイクル
マルチングとリサイクル:マルチングって言葉を私は知らなかったのですが、細かく砕いた古い木を植物の根元に敷いて、水分を保持したり土壌の質を改善したりするそうです。ニューヨーク市は、クリスマスツリーのリサイクルプログラムに参加していて、公園などの指定された回収場所や路上の回収所からツリーが回収され、マルチングに加工されます。
セントラルパークなどの大きな公園では、ツリーを持って行ってマルチング加工してもらい、それを持って帰って、自分の庭の植物の土壌に使うこともできます。クリスマスが終わっても同じツリーが家に帰ってきて、庭でずっと役目を果たし続けられるならナイス。
うちには庭なんてないので残念ですが。
海洋生息地の修復:魚などの生息地をツリーを使って作る「リーフィング」というプロセスもあるそうで、沿岸地域で土壌浸食を防ぐためにも使用されるそう。
その他アートやイベントに使ったりも。
これらのことから、
・本物のツリーはローカルのものを買い、配送時のCO2をできるだけ抑える
・プラスチックのツリーにするなら最低5年以上同じものを使い続ける
ということが、エコにつなげることの条件だとわかりました。
うちではプラスチックのツリーはかれこれ10年ほどお世話になったし、ほころびも気になってきたのでそろそろさよならし、ようやく憧れの本物のツリーを迎え入れ、とてもいい香りに包まれてホリデーシーズンを過ごすことができました。
ありがとう我が家のクリスマスツリーたち❤️大事にリサイクルします。
自宅のペーパータオルとトイレットペーパーを100%竹製にしてみた
そんなふうに、プチエコライフぐらいは意識してみようかな〜と思っているわけですが、いろんな紙製品のコピーで最近目立っているのが「Biodegradable (生分解性)」という言葉。有機物として分解されるからフードコンポストに入れて、土に返しましょうということですね。
うちでは今まで普通に木材パルプ製の紙製品を使っていたのですが、ブリーチなど多少の化学製品も含まれるし、リサイクルにも時間がかかるらしいので、この度消費の多いペーパータオルとトイレットペーパーを100%竹製にしてみました。
届いた Amazon Aware の箱を開けると、さすが、包装にもプラスチックを使っておらず、全てリサイクルペーパーで包まれています。色合いも優しく、ちょっとおしゃれ。今までは12ロールとかをプラスチックを破ったままの状態で棚の奥に仕舞い込んでいましたが、これなら予備を少し見えるところに置いておいても見苦しくない。
使った感じは、ソフトさには多少欠ける気もするけど意外としっかりしていて、問題なし。しばらく使ってみたいと思います🌱☘️🍃