ニューヨーカーの新年の抱負20選
ニューヨークのローカルガイドサイト「Secret NYC」で、こんな記事が掲載されていました。
“New Yorker’s 20 Best New Year’s Resolutions”(ニューヨーカーの新年の抱負からベストな20選)
どこにいても、やっぱりみんな新年は新たな気持ちで豊富を語るものなんですね。
みんなニューヨーカーならではの抱負を抱いているのか、それとも新年の抱負とはほぼ世界共通のものなのか、興味があるので、早速見ていきたいと思います!
タイトルの“New Yorker’s 20 Best New Year’s Resolutions”は、Best 20 (上位20位)ではなく、20 Best(ベストな中から20個をピックアップ)です。
1. “Fall in love” (恋におちる)
これはいきなり!かなりニューヨーカーらしいのではないでしょうか!
ドラマSATCのキャリーが、アシスタントの面接に来たルイーズ(ジェニファー・ハドソン)に、
” Why’d you move to New York?”(ニューヨークに来た理由は?)
と聞いた時、ルイーズが
”To fall in love”
と答えてキャリーが感動するシーンを覚えていますか??
仕事の面接でニューヨークに来た理由を聞かれ、「キャリアゴールに近づくためです。」でも「世界の中心で自分を試したいから。」でもなく、「恋におちるためです。」ですよ!
これを言われたら、そりゃ「この人面白い!」と即採用されるはずです。
私はこの”Fall in love”という言葉、すっごく好きです。
なぜかというと、英語でも日本語でも「落ちる」って言うんですね。
一度引き込まれたらおしまい。後戻りはできない。自分でコントロールできない重力に逆らえないのと同じで。
” (be) in love” (恋をしている)
“fall in love” (恋におちる)
やっぱり”Fall in love”のドキドキ感をニューヨーカーは探しているようです!
いきなり最初からアツくなってしまったので、ここからはサラッと。何せ20個もあるので。
2. “Not being afraid” (怖がらない)
いろんな恐怖がここ数年続いていますね。それはニューヨークに限ったことではありませんが、ニューヨークは特に治安が悪化しているという点で、恐怖というより警戒心が高まっています。そういう意味では、怖がるのではなく「警戒心」を保つということは私も心がけたいと思います。
ここでピックアップされているのは新年の抱負なので、「新しいことに怖がらずに挑戦する」という意味だと思いますが。
新しいことに挑戦する時は、ちょっと怖くてドキドキしますが、ワクワクもセットでついてきます。
せっかくの新年のモチベーションを利用しない手はありません。
3. “Finish my doctorate !!”(博士課程を修了する!)
すごいですね〜。頑張ってください(笑)
具体的な抱負は実現しやすいと言われているし、その具体的な内容を声に出して誰かに伝えることで自分の抱負もより明確になるのでしょう。「博士課程を修了する」なんて言ってみたいものですが、私も小さなことでもいいので具体的な目標にしようと思いました。
4. “Baby steps one day at a time”(毎日少しずつ前進する)
新年の抱負を考える時、どうしても欲張って大きな目標を漠然と立ててしまいがちで、結局数ヶ月も立たないうちに目標のことなんて忘れてしまうというのは私のこと。
1日ずつその日のプログレスを意識すれば年が終わる頃には大きなステップとなっているはず。そう考えれば気持ちも楽になるし、毎日前向きに過ごせそうです。
5. “Be an example of extraordinary and unexpected kindness”(普通じゃない、予想外の親切心を持つ人になる)
「他人に親切にする」というありきたりな目標じゃなく、”extraordinary”(並外れている、普通でない)、かつ”unexpected”な親切をする、と限定しているところが、なんともクリエイティブだなと思いました。
“extraordinary”はニューヨーカーの得意とするところだと思いますが、それを自分を表現するためとかに使うのではなく、親切な行動についてこの言葉を使うあたり、面白いと思います。「普通じゃない」親切ってどんな親切だろうと、ちょっと難しいけど考えさせられます。
また、”unexpected kindness”(予想外の親切)は、比較的できそうな感じがします。
いつもなら見て見ぬふりをする状況でも、思い切って声をかけたり手助けしたりすることを抱負として決めておけば、それが日常的な行動になりますよね。ひいてはそれこそが”extraordinary”な親切心を身につける鍵なのかもしれません。
6. “To follow my passion and stop listening to others about a career”(情熱に従い、キャリアについて他人の意見に左右されない)
これは私が若い頃に持っておけばよかったとつくづく思う抱負です。
やってみなければわからない!の精神でぶつかっていけばよかったなと思うことが過去にはたくさん。。他人の意見を聞いているうちに、何が自分の情熱かも分からなくなっていたと思います。
今もあまり分かっていませんが(汗)何歳になっても自分に正直でいることは、後々後悔しないためにも大切なのでしょう。
7. “To beat cancer!”(ガンを克服する)
友人の1人に、去年乳がんを患っていることが発見されて治療に専念し、回復に向かっている人がいます。彼女はすごく前向きで、自分が大変な状況なのに周りの人にも変わらず親切で、とても尊敬できる女性です。入院中の経験を通して、専門家や家族など周りの人に以前より感謝するようになったと言っていました。
大きな病気を克服した人は、精神的な深みを増して、逆にこちらがパワーをもらうことが多いので不思議です。
8. “Do 100 miles of hiking”(ハイキングを100マイルする)
「たくさんハイキングに行く」ではなく、「100マイル」と数字で目標を立てているのが面白いと思いました。
100マイルといえば、約160km。1回につき5kmのハイキングコースだとしても32回。隔週ぐらいでハイキングに行かなければ達成できません!しかもウォーキングではなくハイキング。これはキツそう!
でもこの極端なところはニューヨーカーっぽい??
9. “No longer celebrating anyone for the bare minimum!”(当たり前のことで誰かを称えない)
“bare minimum”は「必要最低限のこと」という意味なので、「ちょっとしたことで他人を褒め称えない」と言うことなのかな?さらに”No longer”が付いているので、去年までは「すごーい!すごーい!」と他人をすぐに褒め称えていたけど、今年からはもう止めようと思ったのかな?どういう心境なのか聞きたいです。
10. “Sleep more ”(もっと睡眠を取る)
私はこれを毎朝決意しています(笑)でも遅くまでやる事が片付かない。1日のルーティンを見直さなければ。。
11. “See all the cool stuff in nyc.”(ニューヨークのクールな見所を全部見る)
これは地元に住む人ならではですね。いつでも行けると思うとなかなか行かないもので。私もここに住んで10年になりますが、観光名所というような場所は、時々日本から遊びにくる友人のほうがたくさん行ってます。
プラス、ここ最近はコロナ禍でどこにも行けなかったので、今年は色々行くぞ!と意気込んでいる地元民は多いと思います。
12. “To live my best life!!!”(最高の人生を送る!)
漠然としてますねぇ。でもこれ、いいと思います。これを叶えるためには「自分にとっての最高の人生とは何か」と考えるところから始まると思うので、そこからやるべきことも必然的に見つかって、人生が前に進むのでしょう。
13. “Quit my job and start over somewhere else” (今の仕事を辞めてどこか違うところで再スタートする)
今の仕事を辞めて何か違うことをやりたいって言っている人、私の周りにもたくさんいます。
14. “Get out more”(もっと外出する)
コロナの影響ですね、こんなことが抱負になるとは。私も、圧倒的に家にいる時間が長くなり、最近は外出が億劫でさえあります。(マズい😓)
15. “Love more, don’t be scared, learn an instrument, and buy a horse”(もっと愛し、怖がらず、楽器を習い、馬を買う)
忙しい1年になりそうですね😅
16. “Read the books I have piled on my desk. And learn German. Falling in love is one I am working on.”(机に山積みになっている本を読む。ドイツ語を学ぶ。恋をする)
たまっている本を読むというのはあるあるですよね。ところで山積みになった本って、後で読みますか?
私も買った本や借りてきた本、Kindleにダウンロードしたままになっている本などあるのですが、ある程度たまると、読もうと思って入手した時の熱が冷めてしまって、どんどん後回しになってしまいます。
それで最近は、1冊ずつ完璧に読むのではなくて、買った時に全部パラパラっとでも目を通すようにしています。そうすると愛着がちょっと湧いて、そんなに放置せずに手をつけることができるような気がしています。
17. “Become selfish and put myself FIRST .. I have a hard time doing that.”(自己中心的になって自分を第一に考える。そういうのが苦手だから。)
ニューヨーカーにもそんな稀有な方がいらっしゃるなら是非お会いしたい!(笑)99.9パーセントが自己中心的で自分を第一に考えていると思ってました。
18. “Think positive”(前向きに考える)
うーん、なるほど。でもポジティブに考えるって、具体的にどうしたらいいのでしょう。気にしないということなのか、後ろ向きに考えてしまう自分をごまかして「私はできる!」と奮い立たせるのか。私は他人から「You have to think positive」とか「もっと前向きに考えなきゃ」とか言われると、「あ、この人に話さなければよかった」と思ってしまいます。
19. “Helping others”(人助けをする)
新年の抱負って、多くの人は自分の目標とかやりたいことを掲げるけど、「他人を助ける」ことを抱負にする人は偉いですね。「情けは人のためならず」という言葉もあるので、人助けをすることで自分の人生も豊かなものになるのでしょう。見習いたい抱負です。
20. “Laugh more”(もっと笑う)
これ、一番好きかも。「今日はよく笑うぞ!」と意識すると、ちょっとしたことは気にならなくなって、何でも可笑しく思えそう。
ざっと見てきましたがいかがでしょうか。やはり”Fall in love”が度々登場しているのがニューヨークらしくていいなと思いました。
ちなみに私は
私は今年、こんな抱負を立てました。
- 毎日、水を最低1.5リットル飲む
- 毎日少しでもエクササイズ:朝起きてプランク3分、プラス15分間で、お腹、お尻、背中、腕のどこかの筋トレをチョイスしてローテーション
- アメリカに住むにあたって必要なお金の勉強をする(今更だけど)
- ブログをもう少し頻繁に更新する
- すきま時間を使って英語の勉強をする
こうしてみると、超現実的な抱負がズラリ😅
今日ご紹介した20選にあるように、「恋をする」とか「よく笑う」とか「人助けをする」といった、内面に影響を与えるような抱負も考えたいと思いました!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。皆さんは今年どんな抱負を立てましたか?ご意見やご感想は、上の「お問い合わせ」ボタンからお待ちしています!