NY生活,  英語コラム

ここはどこでしょう「T V・映画のロケ地」― S A T C 【“Crush” “Crash” “Clash” の違いって?】

66 Perry Street

先日ダウンタウンを歩いていて、このブロックを通りかかったので。

ダウンタウンのウェストヴィレッジに実在のアパートメント。これはもう一目瞭然ですね。

テレビドラマシリーズ「Sex and the City」でお馴染みの、キャリーのアパートメント(Carrie’s Stoop)

ドラマの中では、キャリーのアパートの住所は245 E 75 St. という設定、つまりアッパーイーストサイドに住んでいるということになっていますが、S A T Cファンなら見慣れたこのポーチのある実際のアパートの住所は、66 Perry St. で、ダウンタウンのウェストヴィレッジです。

このブロックは全体的に静かで、古いけれど手入れの行き届いていそうな、素敵なアパートが並んでいます。このあたりのアパートに住んでいる人とお友達になりたい!

このポーチの階段で泣いたり笑ったり、後悔したり、決意したり、キャリーの人生のすべてがここにあると言っても良いでしょう。歩いているだけでもストーリーを感じられるブロックです。

*このアパートには住人がいるので、階段を登ったりはできません。

日本でも、マンションではなく「アパート」と呼びたい。。

海外在住者の“あるある”だと思いますが、日本の「マンション」という言葉にかなりの違和感が。。

ご存じのとおり、アメリカではどんなに豪華な住まいでも、ビルの中の1ユニットであれば、それは「アパートメント」。

先に言わせていただくと、私は海外かぶれみたいなのは嫌いなほうで、大体は「日本ではこう呼ぶんだから、日本ではこういうしきたりなんだから、海外からごちゃごちゃ言わなくてもいいじゃない」と思うのですが、「マンション」については、正直もう「アパート」で良くないですか、と思います。

「マンション」自体がべつに日本語ではないし、聞くところによると日本での「マンション」と「アパート」の明確な(法的な)違いは無いらしいじゃないですか。

もうよく知られている事ですが「マンション」は英語では有名人が住むような「超豪邸」。どんなに豪華な住まいでも、ビルの中の一つのユニットを指す場合は「アパートメント」です。

先日、日本在住の知り合いと話していて、その人の妹さんが、それこそニューヨークのアッパーイーストに部屋を借りているということだったんですね。

アッパーイーストに住むなんて、相当家賃も高いはずなので、私が「アッパーイーストに“アパート”があるなんて、素敵ですねー!」と思わず言ったら、「んー‥っていうか“マンション”なんだけどね」と言われ、「あぁそうですよね。。」っと気まずい感じに。

私もまさかアッパーイーストで木造のアパートなんて想像してないですよ。何も言い直さなくても。。(笑)

マグノリアベーカリー(Magnolia Bakery)
“crush” “crash”の違いは?

このドラマで一気に有名になったのは、このマグノリアベーカリー。

このお店の前のベンチに座って、キャリーがミランダと一緒にカップケーキを頬張りながら、気になっている男性、エイデンのことを打ち明けるシーン。

“I have a crush.” (気になってる人がいる) 

“crush” と”crash” の違い!

“crush” と”crash”、似たような発音で、しかも意味もそこそこ似ているので、

私はこのシーンを見るまで、はっきり言って混同していました><

このベンチで、キャリーとミランダはこんな会話を。

キャリー:I have a crush.

ミランダ:You haven’t had a real crush for a while. Not since Big.

キャリー:Big wasn’t a crush. It was a crash.

“crush” は「押しつぶす」または「恋している」

“crash”は「崩壊する/ダメージがある」

キャリーは、エイデンに恋している(crush)けど、ビッグとの関係は散々(crash)だったと言っているようですね。さすがライター、言葉遊びがうまい!

ちなみに”clash”というのもあって、「ぶつかる」とか「衝突する」といった意味。

どれも似ていてややこしい。。けれど、上から押しつぶされたり、完全に崩壊したり、対等な存在が対立したりと、物理的にかかる力の方向が微妙に違うような気がします。

とにかく「恋をしている」時に使えるのは”crush on someone”

使うのはこれだけにしたいものです。

このお店が有名になった直後は、街中マグノリアベーカリーだらけになりましたが、オリジナルの店舗があるのはもちろん、ここBleeker Street。キャリーのアパートから歩いて数分のところにあります。

私はここのバニラカップケーキの、素朴な味のスポンジが好き。

最近リニューアルしたペンステーションの、モイニハン・トレインホールにも、このマグノリアベーカリーが入っているみたいです。最近あまりペンステーションを使う機会がなかったので、近いうちに装いも新たにおしゃれになったモイニハン・トレインホールにも行ってみようと思います!

2021年末にアメリカで配信されたSATCの続編「And just like that」が配信された時は、私ももちろん全話観ました!。サマンサ役のキム・キャトラルが出ていないので意味がない、キャストの老化ぶりが痛々しいなど、散々なことを言われていましたが、私は続編の配信はすごく嬉しかったです。

ちょっと社会的な問題にフォーカスしすぎていた感じもありましたが、昔ニューヨークに憧れながら夢中でこのドラマを見ていた自分を思い出しました。

またどこかTVドラマ、映画のロケーションを通りかかったときは、作品の余韻に浸りたいと思います。

今日はこの辺で。また別のロケーションからもお届けします。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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