英語コラム

えっ!英語ではそう呼ばないの?【通じなかったファッションアイテムの数々+NY特有の呼び方】

ニューヨークに来て数年は、いろんな和製英語を連発してはキョトンとされ、発音を変えてみたりしても通じないという経験を何度も繰り返しました。中でも身につけるものの呼び方ってどうしてこんなに違うんでしょう。そもそも和製英語ってクリエイティブすぎませんか。英語とかけ離れすぎていて、そりゃ通じないわ。。とあとで納得するアイテムのオンパレード。今日はその一部をリストアップしてみました。

また一部のアイテムの【ニューヨーク特有の呼び方】も少しだけ紹介します。

通じなかったファッションアイテムたち😢

パーカー 👉 Hoodie(フディ)

なぜ日本ではパーカーになったのか謎です。ちなみにデザインが入っているいわゆる「プリントパーカー」はGraphic Hoodie。  

マジックテープ(子供のスニーカーなどの)👉 Velcro(ベルクロ)

ちょっと発音しにくいです。スニーカーだけでなく、バッグやジャケットなど何でも、バリッと剥がせるマジックテープ的なものは「Velcro」。マジックテープだと「魔法のテープ??」

カーディガン 👉 Sweater / Jacket

カーディガンは使われなくもない呼び方で、ファッションブランドのWebサイトでもCardiganというカテゴリがちゃんとあります。でも、よほど強調してカテゴライズしたいとき以外は、日常的には「Jacket」または「Sweater」が普通のようです。

・・・上着全般・・・

カーディガンもジャンパー的なものも、それこそツイードジャケットも、とにかく上から羽織る上着全般は「Jacket」でOK。お店で「これこれこういうアイテムを探しているんです」と具体的に示したいときだけカテゴリ名を言えば良さそう。

ショートパンツ 👉 Shorts(ショーツ)

ショーツというと日本では下着をイメージしてしまうのでちょっと抵抗がありますね。日本では「ショートパンツ」ですが、英語で「Short pants」と言うと、「単に短めのロングパンツ(くるぶしが見えるぐらいとか)」という意味になってしまう可能性があって、日本のショートパンツの意味とは違ってきてしまいます。

ビーチサンダル 👉 Flip flops(フリップフロップス)

「ビーチサンダル」でも「ビーチで履くサンダル」と言う意味ではおかしくないし通じます。でも親指と中指の間にストラップがある、いわゆる「ゴムぞうり」状のビーチサンダルを特定して指すときは「Flip flops」。

つっかけ/スリッパ(?) 👉 Slides(スライズ)

今「つっかけ」なんて誰も言わないですか。日本でも「スライズ」と言うかな。スポーツの練習に行く男の子たちが練習とか試合用のシューズに履き替える前や後に足をリラックスさせるために履くNikeのスリッパ状のものを、みんな「スライズ」と呼んでいます。日本のウェブサイトでは「スポーツサンダル」とか「ナイキスリッパ」と言う用語も使われているようですが、多分伝わらないと思います。

カチューシャ 👉 Head band(ヘッドバンド)

「ヘッドバンド」ってあまり可愛くない呼び方だと思いつつ「カチューシャ」は絶対通じないので仕方がないです。「カチューシャ」はどこから来たんでしょうね。

シュシュ 👉 Scrunchie(スクランチー)

「押しつぶす」とか「クシャクシャにする」という意味の「scrunch」から来ていると思われます。そのままの名前ですね。「シュシュ」はフランス語だそうですが、私はその方が可愛くて好きですが。

ピアス 👉 Earrings(イアリングズ)

ピアスもトリッキーな言葉で、「pierce」自体は「貫通させる」という動詞なので、耳に穴を開けてつけるピアスは「Pierced earrings」などでもO Kですが、ピアスでもイヤリングでも、“耳につけるアクセサリ”ということで、まとめて「Earrings」ということがほとんどです。あえて区別をする場合は、ピアスは「Pierced earrings」、イヤリングは「clip-on earrings」。

マフラー 👉 Scarf(スカーフ)

これを最初に知ったのは、雪だるまの首に巻かれた赤いマフラーのことを「スカーフ」と呼んでいる幼児用の歌を聞いた時です。冬に首に巻くいわゆる日本のマフラーは「スカーフ」。ではエルメスとかのファッションとして付けるスカーフは?・・・これも「スカーフ🤣」。あえて区別するなら「Silk scarf」とか。

手袋 👉 Gloves(グローブズ)・Mittens(ミトンズ)

日本でも、もちろん指が分かれている「グローブ」と分かれていない「ミトン」は使い分けていますが、日本語ではどちらも「手袋」でO Kなので、ついミトンのことも「グローブ」と言ってしまうと、「いや違う、ミトンだよ」と必ず訂正された経験がなん度もあるのでリストに入れました😓

レギンス(男性用) 👉 Compression tights (コンプレッションタイツ)

Leggings(レギンス)は女性用というイメージが強いですね。日本のサイトでは「男性用レギンス」というカテゴリも見かけますが、アメリカではまず無いです。男性の場合は「Compression tights」や「Fitness tights」など機能を重視したネーミングがつけられているので、面倒ですがそれを使う感じでしょうか。

ワンピース 👉 Dress (ドレス) 

いや「ドレス」というほどの服でも。。というカジュアルなワンピースでも、または子供の服でも、上下一体となったワンピースタイプの女性の服は有無を言わせず「ドレス」で統一です。「One-piece」はあくまでも「1つの」とか「つながって1つになった」という意味しかないので、「ワンピース」と言うと「1つの‥何?」ということになるようです。

ガウン 👉 ローブ

日本でも普通「ガウン」とは言わないかもですね。お風呂上がりに羽織るのは「バスローブ」、リラックスして部屋着として羽織るのも「ローブ」。男性でも女性でも同じく「ローブ」です。注意したいのが、「ガウン」は「イブニングガウン」など、ゴージャスなパーティドレスという意味にもなったり、「ホスピタルガウン」など、患者さんが検査を受けるときに着る検査着を指したりもする、用途の広い言葉です。とりあえず、部屋でリラックスする時に羽織るのは「ガウン」ではないようです。

マニキュア 👉 Nail polish(ネイルポリッシュ)  

ボトルに入ったマニキュアを名詞としてさす場合は「Nail polish」。サロンなどで「ネイルをしてもらった」場合は「I got my nails done」、自分でネイルをした場合は「I did my nails」など。

ニューヨーク特有のアイテムの俗称

さらに、ニューヨーク特有のアイテムの呼称を紹介します。

Uptowns(アップタウンズ)

Nike Air Force 1(特に白)の俗称。

特にブロンクスやハーレムでよくみんなが履いていて、白のAF1が定番。「アップタウン(マンハッタン北部)」で特に人気があるということで「Uptowns」。実は私も白のAir Force 1を愛用しているので「Uptowns」と呼び始めたところ、子供に「やめてくれ」と言われました。

Timbs(ティムズ)

Timberland(ティンバーランド)のブーツのこと。

特にブルックリンのヒップホップ系で人気だったのが今ではみんなの定番アイテム。ティンバーランドはアウトドアファッション全般のブランドですが、「ティムズ」と呼んでみんなが愛用しているのはブーツ限定です。

Yankee fitted(ヤンキー・フィッティド)

ニューヨークヤンキースのロゴ入りベースボールキャップで、サイズを後ろで調節できないタイプ。

これはニューヨーク以外でも日本でも人気ですが、特にニューエラ製でサイズ調整のできないタイプのことを「Fitted」と言って、ニューヨーカーに愛用されています。調整できるタイプのものよりカッコいいとされている(と思います)。ちなみに調整できるタイプは「snapback(スナップバック)」。

Puffer jacket(パッファージャケット)

ダウンジャケットの俗称。

ニューヨークの冬は黒のダウンジャケットがユニフォームのようなものですね。特に厚手で膨らんだシルエットのものを「Puffer jacket」と呼んでいます。ブランドはNorth Face、Moncler、Canada Gooseなど。私はNorth Faceを着ますが、ブランドのこだわりというよりは、ニューヨークの冬を乗り切るため、防寒の観点からのクオリティで選びます。

ほんの一部ですが、こうしてリストアップしてみると、日本語と英語の違いだけでなく、地域によってもトレンドや呼び方が違ったりして面白いです。

ニューヨーク特有のアイテムの呼び方はもっともっと色々ありますが、多分これを私のような普通の日本人が書いている時点でニューヨーク特有でも何でもなく、普通の定番アイテム&呼び方になっていると思うので、この辺にしておきます😅。「ふぅん」と思ってもらえるアイテム名があったら嬉しいです。